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創作小説と、「オペラ座の怪人」二次創作小説を載せているブログです ※「Menu」または小説本編をご覧になるには、下へスクロール
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「みんな聞いて!」
朝のホームルーム。2年C組にダロガの声が響く。

3、スタート

珍しく、今日のホームルームには陸も出席していた。
「陸のオペラについてちょっと説明するから。
 題名は『ドン・ファンの勝利』
 …とりあえず、ざっと内容を見たんだけど、
 まあ要するに、’モテ男の武勇伝’ってところ。」
ここで、陸が反論の声を上げたが、見事にスル―された。

「で、だなー。細かい内容として、風紀にひっかかりそうなものばっかりだ。
 ということで、まず展開を訂正するように。」
「おいおいおい!」
陸が今度は大きな声を出して止めた。

「…どうした、陸?」

「そんなの今さら無r「やれと言ったらやれ、バラすぞ。」

陸はおとなしくなった。バラされるのが、過去のことか、命のことか、
分からなかったからである。

ダロガは構わず続ける。
「うん、男子同士で演じるなら笑いですむが、男女で演じるにはちょっと…
 エロいからだめ。女子校の方からNGが出る。」

クラスがざわめき始めた。男子たちは大歓迎だ、と騒いでいた。

ここでダロガは少し声を大きくして、
「で、どんな話がいいのかを、もう話し合おうかと思って。」

陸はまたもや不服そうな顔をした。クラスが静かになった。
すると、一人が発言した。

「…思ったんだけど、話変えたりしたらロリ…陸にも負担かかるしさ。
 いっそのこと話は作らずに、実在する小説に曲だけ付けるとかは?」

クラス全体が納得の声を漏らした。これには陸も少し安心していた。
ダロガが仕切る。
「それ採用!…で、陸の方は大丈夫?」

「作詞作曲すればいいのか…?それだけなら、朝飯前だな。」
陸は涼しい顔で答えた。

「ほんとかよ。…まあいいかな。じゃあ今日は原作と役割を決める。」

こうして、40人のクラスが、
製作スタッフ・演奏者・出演者の3グループに分けられた。
美術・音楽監督は陸、製作総指揮はダロガに決定した。

原作はまったくまとまらず、結局女子のクラスと議論する事となった。

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